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ジャングルは誰が耕す?

3月9日(月)

粘土団子ワークショップの日。

粘土団子ってなに?
日本が世界に誇る自然農法家、福岡正信氏が発案したすばらしい種まき法。福岡氏は残念ながら昨年お亡くなりになったのだけど、そのスピリットを受け継いでたくさんの方々が、この粘土団子を農業や砂漠の緑化に取り入れています。
粘土に数~数十種類の種を混ぜ、団子状にして乾燥させたものを地面に蒔く。
ただ土の上に置くだけで、水も肥料も必要としません。低コストで大きな効果を期待できるこの手法は既に インド、フィリピン、ギリシャ、タンザニアなどで緑化の効果を上げています。

その秘密は・・・
http://www.rainmaker-projects.com/

◎粘土は細菌の繁殖を防ぐと同時に、発根に必要な養分を含みます。
◎種子を粘土で覆うことにより鳥や虫のえさになることを防ぎ、種子自身を乾燥から守ります。
◎球形にすることにより割れにくく、地面と接した1点に日中と夜との気温差で生じた結露により水分が集まり、 発根させるという仕組みとなっています。
◎1つの粘土団子には2,3粒の種子が入るように作り、1カ所に数十~ 百種類の種子を播きますが、その土地にあった種子だけが発根し生育します。

この粘土団子を作ってみよう、緑化の話を詳しく聞いてみよう、ということで、この日、RainmakerProject代表 榎田氏をお招きしてワークショップ。

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ケニアの緑化の話を熱く語る榎田さん。

現地ではこの粘土団子、2日ぐらいで発芽を始め、日本の13倍のスピードで成長するんだそうです。
ということはCO2吸収量も13倍・・・!

日本で一生懸命省エネするのももちろん大切だけど、更に有効にCO2削減ができて、現地の人たちの食料が賄えるというから素晴らしいです。

そして通常の植林と違って苗木を植えて水をあげるって訳じゃなく、その環境・季節に適応できる種だけが根を伸ばし、硬い殻を突き破って発芽し、自らの生命力だけで成長していく。

この最低限の条件で生き抜いた植物・・・・
そりゃあめっちゃ逞しく育っていくし、野菜バージョンで作ったらめっちゃ美味いのができるはずだよね!

種にお任せ、手がかからない、美味い!
ってところが、ばっちり自然栽培のけんちゃん菜園にも取り入れられるじゃないですか!

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老若男女、関心を寄せて集まった参加者約40人の皆さんも、榎田さんの楽しい話にグイグイ引き寄せられていきます。

その中でも特に、土の上に置いただけの団子に水をあげたりしなくていいのか?

その答えに対して、

「福岡氏も言っているけど、じゃあジャングルは誰かが水をやったり耕していますか?あれだけ豊かな生態系が出来上がってるじゃないですか」

これにはすっと肝に落ちました。

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場所を移して実際に粘土団子作り

粘土(今回は陶芸用の土を使用)と数種類の夏野菜の種を容器の中でブレンド。

子供たちも活躍!

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種と団子の割合は手の感覚で確認。

そして水加減もすべて手の感覚。

そして大雑把に捏ね上げた塊を細かく分けて参加者に配布。

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軽く地面に落としていき、中の空気をしっかり抜く。

空気が入っていると、乾燥したときに割れる。

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今度はそれを更に小さく分けてまあるく丸めていく。

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ここでも子供たちが活躍。

そりゃあお手のものだよね、土遊び。

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丸め始めると、手のひらのつぼが刺激されて、何だか妙に気持ちがよくなってくる。

もうみんな自分だけの世界に突入。

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見よ、この真剣な表情!

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この日はNHKワールドの取材も入り、この日の様子は全世界に向けて放送されるそうです(残念ながら日本以外の・・)

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出来上がったかわいらしい粘土団子は1週間ほど乾燥させれば完成。

みなさんそれぞれ持ち帰られ、プランターや庭・菜園で楽しまれます。

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この日は千葉の柏で、実際にこの粘土団子で自然農に取り組んでいるNGO大森林のマンジさんが来てくれて、畑の様子を紹介してくれました。

へっころでも早速4月に入ったら、へっころから歩いて5分のスタッフ菜園「民菜の畑」の一角にこの粘土団子を蒔く企画を立てます。

またお知らせしますので、みなさん是非この逞しい種の成長を一緒に見守りましょうね!

次回は秋蒔き野菜バージョンもやりたいと思ってます。

ちなみに今回この企画をアレンジしてくれたのは、みつろうキャンドルワークショップなどでいつもお世話になっている吉田洋子さん。

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へっころ店内で販売中の洋子さんの作るとってもかわいらしいキャンドルの売り上げは、全額RainmakerProjectに寄付しています。
http://www.rainmaker-projects.com/

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コメント

けんちゃん、参加下さったみなさま
本当に濃い、熱い、温かい時間をありがとうございました!
けんちゃん菜園に粘土団子を蒔くのもとても楽しみにしています♪

種の持つ命の力の話を榎田さんから聞く時、いつも子供たちを
思わず見つめてしまいます。君たちも同じだよ・・・って。
小さくてもいい、ユニークでいい、思いっきり育て~♪

投稿: 吉田洋子 | 2009年3月16日 (月) 16時54分

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